[聖コルベ館の展示物には聖コルベ神父の軌跡を丁寧に説明したパネルが並びます]
宗教を超えたあたたかい交流
南山手の仮修道院跡地に居住した嵩山雄太郎氏は、ゼノ修道士との親交も厚く、年の暮れには搗いたお餅や食料を修道士たちに喜捨し、聖母の騎士修道士たちに、寄付を欠かさない人であったそうです。当時の修道士たちの思い出を雄太郎氏の長女、現オーナーの嵩山郁子氏は「毛布を着た人たちが家にやってきていた」と感想を述べられています。
1995年、無償で土地を提供し、コルベ神父の偉業を広く伝えたたこと称され聖コルベ館を維持管理していた嵩山郁子氏、嵩山淳子氏、両氏が当時のローマ教皇、聖ヨハネ・パウロ2世から感謝状を贈られました。
嵩山家の人々はカトリック信徒ではないにもかかわらず、聖コルベ神父さまおよび聖母の騎士修道院と縁が深く、カトリックの大切な記念の地を同じ思いで大切にされています。 このような、宗教を超えたあたたかな思いに満ちた場所は、長崎ならではの特長ではないでしょうか。
[濱田盛雄神父さまが作って聖コルベ館の入り口に掛けられた故嵩山雄太郎氏の写真]
コルベ神父の列聖
聖コルベ神父さまは、1982年10月10日に聖コルベ神父さまと同じくポーランド出身の教皇ヨハネ・パウロ2世によって列聖されました。
聖人となられたコルベ神父はその生涯に因み、ジャーナリスト、政治犯、アマチュア無線、薬物中毒者、家族、そしてプロライフ運動の守護聖人となります。記念日は命日である8月14日です。
そして、コルベ神父さまを列聖された教皇ヨハネ・パウロ二世も2014年4月27日、現ローマ教皇フランシスコによって列聖されました。
聖人とは
聖人とは、カトリックでイエス・キリストの姿に倣おうと努めた人のことで、それを教会が認めて贈られる称号です。
聖人と呼ばれる人は、誰もがその人を通して神さまにお願いをし、そのお願いを神さまに取り次ぐ働きをしてくれる人です。
現オーナーである嵩山郁子氏は、聖コルベ神父さまを聖コルベ館を訪れるひとりでも多くの人びとに伝えたいとおっしゃっています。
[暖炉の前で聖コルベ神父の御絵を持つ現オーナー嵩山郁子氏]
聖コルベ館は、奉仕による維持管理を行っていましたが、2005年以降は資金的に運営困難となりそれまで入館料無料だった展示室も入場料100円をいただき、展示屋の保全管理費用に充てさせていただいております。
また、聖母の騎士社のサポートを受けて、ミュージアムショップを開設、聖品と記念品の販売収益で記念館を維持・運営しております。
【参考文献:「長崎のコルベ神父」小崎登明(著)、Wikipedia 】
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